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長野県弁護士会
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若手弁護士のコラム

 
 
顔年齢診断(浅野元宏)
2010-11-01
  顔年齢診断
                                  浅野元宏
 ある土曜日の朝、たまたまテレビを見ていたところ、顔年齢を診断できる携帯電話のサイトが紹介されていました。
 なかなかおもしろそうでしたので、果たして私の顔年齢はいくつなのか、試しに診断してみることにしました。
 やり方は簡単で、携帯電話で自分の顔写真を撮り、その画像を送信して結果を待つだけというものでした。
 実年齢を大幅に上回る診断結果でさえなければいいと思いつつ自分の顔写真を撮り送信しました。すぐに診断結果が出ました。実年齢とほとんど変わらぬ診断結果でした。ほっとした気持ちでしたが、その先の説明を読むと似ている芸能人として挙げられていたのが、なんと女性芸能人だったのです。苦笑いをせざるを得ませんでした。
 私には、生後4か月になる娘がいますが、娘の了解なしに顔写真を撮って診断してみました。なんと、20歳という診断結果が出てきました。これには衝撃を受けました。
 妻も興味を示し、顔年齢を診断してみたようでしたが、診断結果は・・・。笑顔でしたので良い診断結果が出たのではないでしょうか。
 診断結果の正確性はともかくとして、なかなかおもしろいものなので、ちょっとした合間に試してみてはいかがでしょうか。
以 上 
 
理系のすすめ(五味 弘行)
2010-10-15
理系のすすめ
五味 弘行
                                                                                
 私は、高校時代、(身の程知らずにも)物理学の研究者を志し、大学は工学部に進学しました。その後、紆余曲折あり、現在は弁護士をしているわけですが、現在でも学問的には理系の学問が好きで、書店に行った際には、サイエンスノンフィクションの棚をよく物色しています。
 
 これまで読んだサイエンスノンフィクションの中から一冊挙げろと言われれば、真っ先に挙げるのが、『フェルマーの最終定理』(サイモン・シン著、青木薫訳、新潮社)です。
 360年間にわたり未解決であった数学上の難問「フェルマー予想」が証明されるまでの経緯がドラマティックに描かれており、とりわけ、アンドリュー・ワイルズ博士が、8年間にわたってフェルマー予想の証明だけに取り組み(厳密に言うと、ワイルズ博士は、谷山・志村予想を半安定な場合について証明し、間接的にフェルマー予想を証明した。)、その結果、ついに証明を成し遂げた瞬間の描写は、何度読み返しても胸が熱くなります。 
 理系の学問の最大の魅力は、世界で誰も知らなかった事実を、世界で最初に知ることができるという点にあります。「理系って何が面白いの?」と思っている人、是非本書を手にとってみてください。必ずや、理系の学問に魅了されるはずです。
 理系離れが叫ばれる昨今、弁護士である私がいうのも変な感じではありますが、本書を読んで、理系の道に進む若者が増えるといいなあ、なんて思っています。
 
 
喰わず嫌い(龍口基樹)
2010-10-14
喰わず嫌い
龍口基樹
私は芸術的センスが全く皆無であり,結婚するまではコンサートやミュージカルといった類は学校の行事を除いて行った記憶がほとんどない。
特にミュージカルなどは劇団員の悦に入った表情を見るとなんだかよくわからないがこちらが恥ずかしくなってしまい敬遠していた。
それが結婚し妻に唆されてライオンキングを見に行ってからというものミュージカルが好きになってしまった。出不精で普段,長野からあまり外にでない私が今ではミュージカルのためだけにわざわざ東京や名古屋にまで遠征するようになった。
最近はあそこの会場はオーケストラピット(略して「オケピ」というが当初,その単語すら知らなかった)が入らないからイマイチ迫力に欠けるとか,自分のことを棚に上げてかつぜつが悪いだのと生意気をいうようになってしまった。
私が今まで見に行ったミュージカルの中で一番よかったなと感じているのは「レ・ミゼラブル」である。ジャベール役の岡幸二郎さんの声量,演技力がとても素晴らしくミュージカル終了後の拍手は主役よりも喝采を浴びていた。
実はこの「レ・ミゼラブル」は松本市民劇場でみたのだが,箱物行政との批判もあるが松本市民劇場はオケピも入るいい劇場だと感じている。
さて,最後の最後になってようやく本題に入るのだがやはり喰わず嫌いは損だと感じている。ミュージカルひとつとってもそうである。
重い腰を上げるのはなかなか億劫だが,一度上げてしまうと意外と物事は進むものである。
私もこれからはなるべく喰わず嫌いをなくし敬遠していたことにチャレンジしていこうと思う。みなさんも如何ですか?
 
 
 
Peek-a-Boo(岡田 和枝)
2010-09-10
Peek-a-Boo
 岡田 和枝
 子どもが生まれてから、本屋の絵本売り場へ行くことが、とても楽しみです。
 「いないいないばあ」(作・松谷みよ子、絵・瀬川康男、童心社)、「ねないこだれだ」(作絵・せなけいこ、福音館書店)、「しろくまちゃんのホットケーキ」(作・わかやまけん、こぐま社)など、私が子どものころに読んだ昔の絵本が、今でも、たくさん平積みで売られています。
  懐かしいっ!!と思い、手にしてみると、初版は、「いないいないばあ」は1967年、「ねないこだれだ」は1969年、「しろくまちゃんのホットケーキ」は1972年です。40年以上たった今も、堂々と平積みで売られ、多くの子ども達の愛読書となっているなんて、なんだかとても嬉しくなってしまいます。
 自分の記憶に残っている絵本は、そのまま放っておけず、何冊か買って帰ります。
 
 懐かしの「いないいないばあ」。
 もっと、厚くて、ストーリーがあったような気がしていましたが、たったの17ページ。ストーリーも特にない。でも、不思議と、子どもはみんな大好きなのです。
 日本に限らず、アメリカや韓国でも翻訳されて出版されています。アメリカでは「Peek-a-Boo]というタイトルです。「いないいない」のところで、「ピーカー」ときて、「ばあ」のところで「ブー」ときます。試しに、英語版のいないいないばあPeek-a-Booを子どもに読んであげてみたところ、笑っていました。隠れていた顔が出てくれば、言葉は何でもいいのかもしれません。
 
 「いないいないばあ」に限らず、私は、松谷みよ子の絵本が好きなので、全部揃えようと思い、本屋でみかけると買うことにしています。
 先日、黒姫童話館へ行って来ました。黒姫童話館は、眺めのよい場所にあり、とても気持ちの良い公園もあるので、ドライブにお勧めの場所です。ここでは、松谷みよ子、岩崎ちひろ、ミヒャエルエンデなどに関する展示があります。お土産に、松谷みよ子の「さよならさんかくまたきてしかく」(絵・上野紀子、偕成社)という絵本を買いました。本屋で見かけたことのないものだったので。
 これは、童歌を絵本にしたものです。「さよならさんかく、またきてしかく、しかくはおふとん、おふとんはねんね、ねんねはねこ・・・♪」と続いていきます。
 うちの子は、この1冊が一番のお気に入りです。「まるくてひかる、あいつはだれだ」「ひとつめこぞう!こぞうはおばけ」というところにくると、大喜びで、両手を前に出し、ブラブラ振って、おばけの真似(多分)をしています。
 子どもは、うんちとオバケが好き、とよく聞きますが、その話は本当のようです。
 
 絵本は、大人が読んでも楽しいものです。遊び心のある可愛らしい絵だったり、部屋に飾りたくなるような綺麗な絵だったり。
 私の一番のお気に入りは、友人からプレゼントされた安野光雅の絵本です。私は、以前、出張のついでに、島根県の津和野町にある彼の美術館に、たまたま行ったことがあり、彼の絵が大好きになったのです。子どもが楽しめるようになるのは、まだまだ先なので、代わりに私が読んでいます。 
 子どもが生まれるまで、絵本を見る機会はなかなかありませんでしたが、さいきん、この素敵な世界に、子どもよりも、私の方がはまっています。
 
妖怪のこと(樋川和広)
2010-09-06
 妖怪のこと
樋川和広
1 幼少のころから妖怪が好きである。
2 妖怪との出会いは、幼児期に放送されていたアニメ「ゲゲゲの鬼太郎」であった。 鬼太郎ら、善者妖怪による勧善懲悪を期待していたのではなく、毎週次々に登場する奇抜で奇異な悪者妖怪に心躍らせていた。輪入道と二口女が好きな妖怪だった。外国の「モンスター」にはない、何かぬらっとした湿度が幼心にたまらなく魅力的であった。
3 アニメ「ゲゲゲの鬼太郎」については、数年前にもリメイクされた。さすがに毎週は視聴できなかったが、懐かしさから、度々チャンネルを合わせていた。さすがに現代アニメということで、様々な設定が追加され、夢子ちゃんはリストラされ、猫娘は見事な萌キャラに転じていた。
    中でも、鬼太郎が全国各都道府県の妖怪を仲間にしていくという設定は秀逸であり、わくわくさせるものであったが、残念ながら仲間を集め切る前に、放送は打ち切りとなってしまった。
    ちなみに、長野県を代表する仲間妖怪は「ヤカンヅル」であった。北信地方の怪異で、夜間、山中を歩いていると、突然木上からヤカンがぬっと降ってくる、それだけの怪異である。余りにマイナー妖怪過ぎる上、たとえ仲間になってもどんな活躍をし得るのか想像できないところが、もの悲しい。
4 歳を重ねてからは、京極夏彦作品が妖怪との接点となった。京極堂シリーズ、巷説シリーズ等、まず、文庫本の分厚さ(ときに千頁以上!)が癖になる。
    実際に妖怪が実体を伴って出てくるわけではない。ごく簡単に言えば、生ける人の性・業を妖怪になぞらえた物語である。妖怪毎に設定されたテーマやイメージが、見事に物語全編に取り込まれる作風は、ミステリとしても十二分な読み応えである。
    妖怪とは「日常の経験や理解を超えた不思議な存在や現象。」を指すとある。妖怪の歴史は日本の歴史でもある。人々が昇華できないあるいは消化できない世の不思議や遣るせない悲しみや慟哭や理不尽を妖怪として理解しある種畏敬していたとすれば、妖怪はやはり実在したのであるし、また現代でも姿形を変えて実存しているのだと、思うときがある。
5 最後に、お気に入りの妖怪を紹介する。
  「べとべとさん」は、奈良県などの怪異であり、夜道、歩く人の後ろをついてくる。ただついてくるだけで悪さはしない。「べとべとさん、お先にお越し。」というと、追い越して行ってすっと消えるという。
    ついてくるだけで悪さをしないという性質が、微笑ましい。ネーミングもさることながら、水木しげるによる造形も極めてチャーミングである。
    べとべとさんは、多分なんの懊悩も象徴していないのであろうが、そういった無垢なものは、それはそれでやはり心を引きつけるのである。
 
 
お盆の想い出(倉?哲矢)
2010-08-30
お 盆 の 想 い 出
 
                                                        倉? 哲矢   
 
 皆様お盆の過ごし方はそれぞれだと思いますが,小学生当時の私にとってのお盆とは
毎年恒例の「ながの東急将棋祭り」でした。
 この「ながの東急将棋祭り」とは,ながの東急のシェルシェ5階で毎年お盆に行われていた将棋の一大イベントでして,タイトル保持者や大ベテランなど将棋界のスーパースターが一同に会し,公開対局や指導対局が行われたり,腕自慢のアマチュアのための大会が行われたりと,それはそれは盛大なものでした。
 そして,何より驚きであったのが,入場料,大会参加費等すべて無料という太っ腹ぶりでした。
 そのためお盆となれば大会に参加するため,朝早くから東急の入口に抽選券をもらうために並んだり,指導対局の抽選券をもらうために並んだりしたことが想い出されます。
 そして,偶然ロビーを歩いていた今をときめく羽生三冠王(当時は五段でした)に,いきなり色紙を持って駆け寄りサインをお願いしたこと(快く応じてくださいました)や,大会で優勝した後,最上階のレストラン街で,トロフィーや賞状を小脇に抱えて食べたハンバーグカレーが最高に美味しかったことなど,沢山の素敵な想い出を作らせて頂きました。
 ところが,不況のためからか昨年から「ながの東急将棋祭り」は中止となってしまいました。
 また,当時私が通っていた将棋の道場である「長野王将クラブ」も席主である高野学先生がご高齢のため,今年の1月をもってその長い歴史を閉じることとなってしまいました。
 子供の時の想い出の場所が一つまた一つと消えていってしまうのは本当に寂しいものですね。
 皆様は子供の頃どのようなお盆をお過ごしでしたか?
 
将来の希望(小林泰)
2010-08-23
 将来の希望
                                                         小林  泰
 
 先日,高校生の職業体験ということで,私が卒業した長野市内の高校に在学する1年生7名の訪問を受けました。同校の学校評議員を務めている,先輩のT弁護士が,同校から職業体験の実施を依頼され,さらに私と同じ事務所のA弁護士に声がかかり,私もたまたま同校の卒業生であったことから同席することとなったものです。
弁護士の職業体験といっても,さすがに法律相談などに高校生を同席させるわけにはいきませんので,3名の弁護士が,高校生の質問を受ける形で,1時間半ほど,自らの高校生活,大学受験,司法試験及び弁護士の仕事内容などについて答えた後,実際の事件をもとにした仮設の事例を題材に,原告代理人役,被告代理人役,裁判官役の3チームに分かれて,模擬裁判を体験してもらいました。
 模擬裁判においては,原被告代理人役から活発な主張及び反論がされたうえ,時には高校1年生とは思えないような鋭い発言もあり,出来の悪い司法試験受験生(おっと,失礼。)よりも,彼ら,彼女らのほうが法律家としての素養があるのではないかとすら感じさせられるほどでした。
 7名の高校1年生は,いずれも法曹(裁判官,検察官及び弁護士)志望ということで弁護士の職業体験に参加したのですが,翻って自分の高校生のとき(20年以上も昔のことですが・・・)のことを考えてみると,部活動に明け暮れ,将来,具体的にどのような職業に就くかなどといったことを深く考えたこともなく,したがって大学の選択も,将来の職業選択とは無関係に,偏差値とにらめっこをしながら何となく受験し,入学したというものでしたので,高校に入学して間がない彼ら,彼女らがかくも具体的な将来ビジョンを描いていることについては,いささか驚きの念をもって受け止めました。
  私の高校生活は以上のようなものでしたので,質疑応答においても,
 
   Q1:「高校時代,勉強と部活動はどうやって両立させていましたか?」
    A1:「授業はさぼっても部活動には出ていたぐらいで,はっきり言って両立できていませんでした。でも,皆さんは勉強した方がいいですよ。」
    Q2:「どのような理由で大学を選びましたか?」
   A2:「ん−,何となくですね。第1志望ではなかったんです(偶然にも,この点に関しては参加した3名の弁護士が一致)。悪しき偏差値主義の典型ですね。」
 
 などと,あまり参考にならない回答に終始してしまいましたが,今回,職業体験に参加した7名の高校生に対しては,今後,学生時代を通じて,よく学び,よく遊び,様々な経験を積み重ねてほしいと思うとともに,将来,この中から1人でも2人でも(もちろん全員でもかまいませんが。)法曹の道に進んでくれればと願う次第です。
 
 
私の息抜き(牧島義幸)
2010-08-20
私の息抜き
 
牧島義幸
 
 タンクを背負って、ジャケットに空気を入れて浮力を調節しながら海底を泳ぎます。不思議なことにまるで空を飛んでいるような感覚になります。日差しの強いところでは、見上げると星のようにきらきらと海が輝いています。
長野に移ってからはまだ行ってないのですが、その前は職場でのストレス発散によく行っていました。
印象深かったのはバリ島の離島、ペニダ島です。
潮の流れが速いためだと思いますが、透明度が抜群で、エメラルドグリーンの海をたくさんの色とりどりの魚が泳いでいる光景は何にも替え難いものがありました。
ボートで1時間もかかり道中かなり揺れ船酔いに苦しみ(周りの人は皆平気そうでしたが、私一人海に向かって吐きっぱなしでした)、その後も何も食べられないという軟弱ぶりを披露する羽目になりましたが、もう一度行きたい場所です。
ただ、次は、陸からもう少し近いところにしようと、まだ行ったことのない慶良間と思っています。サンゴを守るためダイバー規制の動きがあるそうですので、その前に行っておきたいところです。
バリ島は当時のボスの方針で3泊4日の強行スケジュールでした。欧米人は1〜2か月の夏休みが当たり前です。それを思うと、日本人は良くも悪くも勤勉ですね。
 
『哲学者とオオカミ』について(米山秀之)
2010-08-09
『哲学者とオオカミ』について
米山秀之
 
先日ふらっと本屋に寄ったら,読みたいと思っていたマーク・ローランズ著『哲学者とオオカミ』(白水社)が売られていたので,早速買って読んでみた。
既に新聞や週刊誌等によくまとまった優れた書評がたくさん出ているので,内容を知りたいという方はそれを参考にしていただき,感想のみを書こうと思う。
この本は,イングランド出身の哲学者である著者が,アメリカ,アイルランド,フランス等世界各国における10年以上にわたる学究・教育生活を一頭のオオカミ「ブレニン」と過ごした日々を綴ったものだが,ブレニンとの日々の回想と共に,それを自分(=人間)の本質を映し出す鏡のようにして著者自身が哲学的な思索を深めていく過程も描かれている。
その中で興味を引かれたのは,第5章「詐欺師」においてブレニンとの日々を回想しつつ「社会契約論」について述べた箇所である。周知のとおり,社会契約論は政治哲学史において主にホッブスやロック,ルソーを初めとする近代の政治哲学者たちが社会の成り立ちや正義,自由,平等,公正等の諸概念をよりよく理解し説明するために捻り出した架空の物語だが,現代における憲法の多くも社会契約論を正当性の理論的根拠にしているし,多くの激しい批判に晒されながら現代においてもなお,ロールズ等の哲学者によって有効な概念として洗練され続けている。政治哲学の研究者を目指していた頃には私も何度も繰り返し『リヴァイアサン』『市民政府論』『社会契約論』『正義論』等を読まされていたことを思い出した。
著者の社会契約論に対する批判には既知の通俗的な批判もあって,必ずしも各書評が本書を絶賛しているようには全てが刺激的ではなかった。しかし,著者がブレニンとの日々を回想していく中で「社会契約論」の欺瞞・傲慢さや人間の存在論的な批判を行っていく過程はなお興味をそそられた。また(社会契約論における「社会契約」といわゆる「契約」はその射程が異なる以上必ずしも同列に論じることはできないが)相談者・依頼者の皆様の様々な「契約」を日々目にすることが多いだけに,著者の洞察には考えさせられる部分も多くあった。
本書は著者の相棒ブレニンへのほとばしる愛情を抑え切れなくて書かれたような本であり本格的な哲学論文ではないので,以上のような不満は残った。しかし,刺激的なのは指摘した箇所に止まない。幸福とは,邪悪さとは,時間とは,等といった多くの問題構成に真摯に取り組み思索を深めていく箇所も知的興奮をもって読み進めることができた。「動物=無垢」対「人間=邪悪」といった単純化された通俗的な構図での人間批判や洞察に止まらない面白さがあったので,寝る前などに時間があったら読んでみるといいかもしれない。
 
 
 
雑感(久田道人)
2010-08-02
雑感
久田道人

最近,タクシーに乗って運転手さんと話をすると,「長野市は景気が悪い」ということをよく聞きます。長野県内の他の地域に出張した際に聞いてみても,やはり同じような答えです。

私は,以前にも長野市に住んでいたことがあるのですが,長野市の中心街は,確かに当時(オリンピック開催のころ)と比べて,活気がないように感じます。
世の中の景気が悪いということもあると思いますが,長野市の場合,郊外型店舗が増え,市街地の商店街が衰退しているなど,他の要因もあると思います。

一方,良い変化もあります。それは,外国人観光客の姿がオリンピック開催前のころと比較して格段に多く見受けられるようになったことです。外国から飛行機だけでなく電車やバスを乗り継いで長野までやってくるのは大変なことだと思いますが,歴史的施設,食べ物,スキー場や温泉,動物(スノーモンキーなど)など,外国の人達から見ても魅力的なものが長野には沢山あるのだと思います。
実際に長野に住んでいる者にとっても,自然に接したり新鮮な旬の野菜や果物を食べたりと,田舎ならではの魅力は日々感じられます。

間もなく県知事選が行われます。10年ぶりの新人候補だけによる戦いだそうです。
新しい知事には,このような長野県の魅力を活かし,地域が活気を取り戻せるような政策を行って欲しいと思います。
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